Industry lathe machine work

1から始める汎用旋盤

知らなきゃまずい!【初めて旋盤を動かす際に注意したい事3選!】

皆さんこんにちは。高橋です。

フライス、汎用旋盤、マシニングセンター、NC旋盤を用い金属加工をして25年になります。

一部上場企業,各種ベンチャー案件の加工品を3万件以上こなしてきた経験から

当ブログを順序だてて読む事によって旋盤やフライスをまったくゼロの状態の初心者から自由自在に扱えるようになる。

そんな記事を書いていきたいと思います。

さて今回は

初めて旋盤を使うよって人向けにやってはいけない事を解説したいと思います。

この記事を最後まで読むことによって。初めて旋盤を動かす際に、大事故、怪我をせずに起動する事ができるようになります。

目次です。

  1. 汎用旋盤を動かす時に気を付けなくてはいけない重要事項
  2. 初めて旋盤を回す時の回転数
  3. 汎用旋盤の回し方、
  4. 軍手、突き出し
  5. 緊急時はこの行動でOK
  6. まとめ

1 汎用旋盤を動かす時に気を付けなくてはいけない事

結論、

何も材料、ワークをつかんでない状態

チャックハンドルを指した状態

この状態では絶対に回転させないでください。

汎用旋盤の場合大抵スクロールチャックだと思うのですが、NC旋盤はスタンダードチャック等いろいろありますので以下説明記事リンク張っておきます。

チャックの種類リンク

何も材料をつかんでない状態での回転がなぜ危ないかというと

一般的にスクロールチャックは硬爪で材料、ワークをつかむのですが

爪の種類リンク

何もつかんでない状態ですと遠心力でこの爪が回転外方向に吹っ飛ぶ可能性があります。

焼き入れをした状態の硬爪が顔に吹っ飛んでぶつかるのを想像してみてください。

ちょっと痛いじゃすみませんので本当にここは注意が必要です。

また、ピックを用いて真ブレを見る場合も僕は何かしら端材をクランプして低速で回してみています。

ピックを用いて心出ししようリンク

チャックハンドルを指した状態での回転がなぜ危ないかというと

これも何もつかんでない状態での回転とほぼ同じなのですがチャックから棒が生えた状態で回転すると

当然旋盤本体へぶつかります。

わりと慣れてきた状態でもやってしまうのでTの字のチャックハンドルは使わない状態の時は

チャックに刺さずにしておくように癖をつけましょう。

旋盤の回転数は加工する部分の直径で決まりますが、

2 初めて旋盤を回す時の回転数

結論、S=200で決めて回すのがいいでしょう

汎用旋盤の回転数を変える場合正面に立って左手側の画像のレバーの組み合わせで決定しますが。

初めて動かす場合は誰かわかる人にお願いするのが一番確実ですが、いない場合画像のレバーの位置に注視してください。

A-H-200

といったようにアルファベットとHIGH-LOW、回転数の組み合わせで200になるようにしましょう。

いきなりものすごい回転数で回転すると危ないのである程度のスピードであるS=200がいいでしょう。

勿論切削する材料の直径によったり面粗さ、チップの素材にもよって回転数は変わってきますがここで言う回転数200というのは

初めて旋盤を回す時限定です。

3 汎用旋盤の回し方

汎用旋盤のチャックを回転させるには主電源を入れただけではチャックは回転しません。

回転には正転と逆転がありますが汎用旋盤の場合、回転用レバーを上で正転、下で逆転になります。

回転方向と刃先の方向を合わせて正転か逆転で回すのですがチップの刃先は上向きの場合正転ですね。

引用:オリエンタルモーター様

モーターの回転方向を表します。CW:出力軸側から見て時計方向(正転)、CCW:出力軸側から見て反時計方向(逆転)

初めて汎用旋盤を回す場合、ここまでの

チャックハンドルを刺してない状態。

爪がフリーではなく何か端材をクランプしてる状態。

回転数200

であれば大きな事故等はありませんが。あと2つほどつけ足しておくと

・軍手をしない
・突き出しに注意

この二点ですね。大体この辺位まで安全準備できてればかなりいいと思います。

4 軍手、突き出し

軍手に関しては工作機械、回転する物(旋盤のチャック、材料、ボール盤、汎用フライス)を扱う場合は

巻き込まれると簡単に怪我をしたり命の危険にも関わりますのでつけないようにしましょう。

確かに冬場などは金属部分を触るのに軍手が欲しくなりますが。どうしてもの場合皮手袋で対応するって言うのも一つの対策です。

旋盤のうしろにワークを突き出す。

これは慣れてる方でもついやりがちです。

長い軽い棒で試すとわかりますが遠心力でとんでもなくブンブンと広範囲で巻き込みを起こします。

大丈夫だと思ってもなるべく突き出し時には熟練者に相談しましょう。

5 緊急時はこの行動でOK

また緊急時、この場合ワークをしっかりクランプした状態で、チャックハンドルを指してる状態でもなければ特に危ない状況はありませんが

ワークの回転を真横から見ないように位置取りましょう。これで万が一ワークが吹っ飛んでしまった場合もよけられる場合があります。

付け加えるとレバー下のフットブレーキ。これを踏むと回転の方止まりますので緊急時はフットブレーキを踏む。これを覚えておきましょう。

6 まとめ

まとめとビジネスイメージ

初めて汎用旋盤を動かす際、注意しなければならないのは

チャックハンドルを刺してない状態。

爪がフリーではなく何か端材をクランプしてる状態。

回転数200

この三つです。その他にも軍手や突き出し等若干あるのですが

この三つを厳守すれば初めて旋盤を動かす時の注意事項はOKでしょう!

さて今回は初めて旋盤を動かす際に注意したい事について解説させて頂きました。

当ブログでは順序立てて読んでいくことによって

汎用旋盤や、汎用フライス、マシニングセンター、NC旋盤を自由自在に使えるようになる内容になっております。

今後の励みになりますのでブックマークやツイッターフォローして頂けると嬉しいです!

それではまた次の記事で会いましょう!タカハシでした!

-1から始める汎用旋盤